進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜
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進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜

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February
2023

IDEO Tokyoは、経済産業省と協業し、創造的組織の開発及び創造性人材のキャリア形成に関する調査研究を実施しました。その結果をレポート「進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜」として公開しています。

「なぜ日本の組織では個の創造性を発揮することが難しいのか?」という問題意識のもと、さまざまな調査研究を実施。年代、専門性、性別などに多様性を持たせた「個と組織の創造性」に関する研究会を発足し、ディスカッションを重ねながら、同時にアーティストやスポーツ選手、デザイナーの方々へのインタビューを実施、そして国内外の中小企業、大企業に勤める様々な役職の方へのインタビューも行いました。文献や海外の事例に学ぶだけでなく、多様な方々と、とことん日本の組織に向き合ったのが、今回の調査の特徴です。

こうしたプロセスの中で浮かび上がってきたのは、日本社会における創造性に対する思いこみ。創造性は、一部の個に宿るものではなく、さまざまな人・モノ・コトの掛け合わせで生まれる。だからこそ、個の創造性を求める前にまず、どのように創造性が開きやすい環境を作ることができるのか。ここから、「どのようにして、固定観念を覆し、個々が問い続けられる土壌を作ることができるか?」という問いが生まれ、個と組織の創造性を高めるための考え方を「提案」として整理しました。

社会はVUCAの時代を迎え、日本企業は「創造性」を発揮することがこれまで以上に求められています。一方、個人に目を向けると、これらの複雑な社会や環境にどのように対処したらよいのかが分からず、次の一歩が踏み出せない「モヤモヤとした閉塞感」に囚われています。どのように組織や部署・グループの創造性を引き出したらいいのか悩んでいる方、どのようにまず第一歩を作ったらいいのか考えている方にぜひ触れていただきたいと願っています。

レポートPDF:「進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜」

提案

レポート内でまとめている提案のいくつかを例としてご紹介します。個々が創造性を発揮できる環境を作りたいが、まず何をしたらいいか悩んでいる方が、具体的に何かを始められるきっかけになればと考えています。

ヒエラルキーが逆転する場を作る


年齢、役職、性別、職種など、組織に根強く存在するヒエラルキーには、あえてそれが逆転するような場を作ることで、新しい考え方を取り入れる余白を生むことができる。

"階層やサイロ化が強い組織構造では、相互理解、相互の尊重が生まれるような環境づくりが必須だと思います。そのためにあえて、既存のヒエラルキーをひっくり返すというのも手。一番若い人が上司にリバースメンターシップをするとか。会議では発言しにくい人から発言してもらうとか。"
-Michael Peng, Moon Creative Lab, Chief Creative Officer

自主練できる場をつくる

現状に問いかけ、自分なりのアイデアを考えることにハードルを感じる人が多いため、まずは安心できる場(いわば自主練できる場)で試行錯誤し、自分なりに考えるきっかけを作ることが必要である。自分のアイデアに自信を持つことで初めて、それを周囲に共有することができる。

"クリエイティビティは、敷居の低い場所でないと発揮しにくい。新たにチャレンジする人が、簡単な実験をまずキッチンのようなパーソナルな場所で始めることが多いのも、まさにそういうこと。キッチンで練習して大丈夫だと思ったら、初めて外に出て試すことができる。"
-デザイン教育者(米国)

個人の任務の目的・役割を明確化する

「なぜ何のためにこの仕事をやっているのか分からない」といった、主人公がいない仕事が多い。仕事の任務やそれぞれに期待される役割を明確にすることで、仕事が自分ごと化される。それなくして、人々は自分なりの問いを持ち続けることはできない。

“個人に任されている任務、役割を明確化することで、より自分ごと化された問いをたてやすくする。何のためにやっているのかがクリアになると、どんな創造性を発揮する必要があるのかも明確化される。”
-株式会社NTT ドコモ イノベーション統括部 グロース・デザイン 担当部長 笹原 優子

「水」を探し求める虫たちの物語

調査の結果浮かび上がってきた問題意識や提案を、ストーリーを通じてより年代を超えてわかりやすく伝えるため、ピクチャーブック「新たなはじまり: Between Water and Insects」も作成しました。

日照りに悩まされ、枯れ果てたとある虫たちの村。豊かだった頃の時代を思いながら、伝統的な雨乞いの儀式を行いますが、雨は降りません。そこで、ある冒険家が外の世界に「水」を探す旅に出ます。果たして冒険家は水を見つけることができたのでしょうか?

日本の組織をとある虫の村に、組織風土を村の土壌になぞらえて作成したストーリー。レポートと合わせてぜひご覧ください。

ピクチャーブック「新たなはじまり: Between Water and Insects」

個の創造性が発揮される日本社会を目指して

IDEO Tokyoは、日本の変化・進化の触媒となり、クリエイティビティを開花させることで、新たな価値を創造していくことを志しています。どのように個の創造性を解放する環境づくりに取り組むべきか悩んでいる方々をはじめ、さまざまな方に読んでいただきたいです。このレポートを一つのきっかけとして、皆さんからフィードバックをもらいながら本書をアップデートし、日本の「創造性」に関する議論を加速させ、個々の創造性が発揮される社会となるための具体的な活動に結実させることを願っています。

またレポートの内容を踏まえ、組織の中で対話を促すツール「創造性の土壌を作る問いかけ」も公開しました。このツールには、下地作りと仕組みづくりの計20項目について、チームでの対話を始めるための3つの問いかけがそれぞれ用意されています。ぜひご自身の所属するチームで取り組んでみてください。


詳しい調査の概要については、経済産業省のホームページをご覧ください。
創造性人材の育成支援


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進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜
February 14, 2023

進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜

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IDEO Tokyoは、経済産業省と協業し、創造的組織の開発及び創造性人材のキャリア形成に関する調査研究を実施しました。その結果をレポート「進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜」として公開しています。

「なぜ日本の組織では個の創造性を発揮することが難しいのか?」という問題意識のもと、さまざまな調査研究を実施。年代、専門性、性別などに多様性を持たせた「個と組織の創造性」に関する研究会を発足し、ディスカッションを重ねながら、同時にアーティストやスポーツ選手、デザイナーの方々へのインタビューを実施、そして国内外の中小企業、大企業に勤める様々な役職の方へのインタビューも行いました。文献や海外の事例に学ぶだけでなく、多様な方々と、とことん日本の組織に向き合ったのが、今回の調査の特徴です。

こうしたプロセスの中で浮かび上がってきたのは、日本社会における創造性に対する思いこみ。創造性は、一部の個に宿るものではなく、さまざまな人・モノ・コトの掛け合わせで生まれる。だからこそ、個の創造性を求める前にまず、どのように創造性が開きやすい環境を作ることができるのか。ここから、「どのようにして、固定観念を覆し、個々が問い続けられる土壌を作ることができるか?」という問いが生まれ、個と組織の創造性を高めるための考え方を「提案」として整理しました。

社会はVUCAの時代を迎え、日本企業は「創造性」を発揮することがこれまで以上に求められています。一方、個人に目を向けると、これらの複雑な社会や環境にどのように対処したらよいのかが分からず、次の一歩が踏み出せない「モヤモヤとした閉塞感」に囚われています。どのように組織や部署・グループの創造性を引き出したらいいのか悩んでいる方、どのようにまず第一歩を作ったらいいのか考えている方にぜひ触れていただきたいと願っています。

レポートPDF:「進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜」

提案

レポート内でまとめている提案のいくつかを例としてご紹介します。個々が創造性を発揮できる環境を作りたいが、まず何をしたらいいか悩んでいる方が、具体的に何かを始められるきっかけになればと考えています。

ヒエラルキーが逆転する場を作る


年齢、役職、性別、職種など、組織に根強く存在するヒエラルキーには、あえてそれが逆転するような場を作ることで、新しい考え方を取り入れる余白を生むことができる。

"階層やサイロ化が強い組織構造では、相互理解、相互の尊重が生まれるような環境づくりが必須だと思います。そのためにあえて、既存のヒエラルキーをひっくり返すというのも手。一番若い人が上司にリバースメンターシップをするとか。会議では発言しにくい人から発言してもらうとか。"
-Michael Peng, Moon Creative Lab, Chief Creative Officer

自主練できる場をつくる

現状に問いかけ、自分なりのアイデアを考えることにハードルを感じる人が多いため、まずは安心できる場(いわば自主練できる場)で試行錯誤し、自分なりに考えるきっかけを作ることが必要である。自分のアイデアに自信を持つことで初めて、それを周囲に共有することができる。

"クリエイティビティは、敷居の低い場所でないと発揮しにくい。新たにチャレンジする人が、簡単な実験をまずキッチンのようなパーソナルな場所で始めることが多いのも、まさにそういうこと。キッチンで練習して大丈夫だと思ったら、初めて外に出て試すことができる。"
-デザイン教育者(米国)

個人の任務の目的・役割を明確化する

「なぜ何のためにこの仕事をやっているのか分からない」といった、主人公がいない仕事が多い。仕事の任務やそれぞれに期待される役割を明確にすることで、仕事が自分ごと化される。それなくして、人々は自分なりの問いを持ち続けることはできない。

“個人に任されている任務、役割を明確化することで、より自分ごと化された問いをたてやすくする。何のためにやっているのかがクリアになると、どんな創造性を発揮する必要があるのかも明確化される。”
-株式会社NTT ドコモ イノベーション統括部 グロース・デザイン 担当部長 笹原 優子

「水」を探し求める虫たちの物語

調査の結果浮かび上がってきた問題意識や提案を、ストーリーを通じてより年代を超えてわかりやすく伝えるため、ピクチャーブック「新たなはじまり: Between Water and Insects」も作成しました。

日照りに悩まされ、枯れ果てたとある虫たちの村。豊かだった頃の時代を思いながら、伝統的な雨乞いの儀式を行いますが、雨は降りません。そこで、ある冒険家が外の世界に「水」を探す旅に出ます。果たして冒険家は水を見つけることができたのでしょうか?

日本の組織をとある虫の村に、組織風土を村の土壌になぞらえて作成したストーリー。レポートと合わせてぜひご覧ください。

ピクチャーブック「新たなはじまり: Between Water and Insects」

個の創造性が発揮される日本社会を目指して

IDEO Tokyoは、日本の変化・進化の触媒となり、クリエイティビティを開花させることで、新たな価値を創造していくことを志しています。どのように個の創造性を解放する環境づくりに取り組むべきか悩んでいる方々をはじめ、さまざまな方に読んでいただきたいです。このレポートを一つのきっかけとして、皆さんからフィードバックをもらいながら本書をアップデートし、日本の「創造性」に関する議論を加速させ、個々の創造性が発揮される社会となるための具体的な活動に結実させることを願っています。

またレポートの内容を踏まえ、組織の中で対話を促すツール「創造性の土壌を作る問いかけ」も公開しました。このツールには、下地作りと仕組みづくりの計20項目について、チームでの対話を始めるための3つの問いかけがそれぞれ用意されています。ぜひご自身の所属するチームで取り組んでみてください。


詳しい調査の概要については、経済産業省のホームページをご覧ください。
創造性人材の育成支援


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